【家庭菜園 堆肥選び】鶏ふん「さざん華」 vs 混合堆肥「華みずき」 どちらが畑に合う?メリット・デメリットを比較!
家庭菜園や畑の土づくりをしていると、「堆肥はどれを選べばいいのか?」と迷うことが多いです。
今回は、コメリで販売され実際使用している鶏ふん堆肥「さざん華」と牛・豚・鶏の混合堆肥「華みずき」 の2種類を、表示成分をもとに比較し、畑に合うのはどちらかを解説します。

今回比較する2種類の堆肥【成分・価格・原料】
鶏ふん堆肥「さざん華」 (15kg) 358円
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原料:鶏ふん
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内容量:15kg
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主な成分(現物あたり)
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窒素(N):1.89%
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りん酸(P):1.92%
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加里(K):2.22%
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C/N比:12.8
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牛・豚・鶏 混合堆肥「華みずき」(40L) 548円
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原料:牛ふん・豚ふん・鶏ふん
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内容量:40L
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窒素(N):2.00%
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りん酸(P):4.50%
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加里(K):3.60%
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C/N比:17.3
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C/N比から見る「効き方」の違い
堆肥選びで重要なのが**C/N比(炭素窒素比)**です。
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鶏ふん堆肥(C/N比 12.8)
→ 分解が早く、肥料効果がすぐに出やすい -
混合堆肥(C/N比 17.3)
→ 分解がゆっくりで、長くじわじわ効く
つまり、即効性重視なら鶏ふん、土づくり重視なら混合堆肥という性格の違いがあります。
鶏ふん堆肥「さざん華」 vs 混合堆肥「華みずき」のメリット・デメリットを比較
鶏ふん堆肥「さざん華」 と 混合堆肥「華みずき」のメリット・デメリットを比較してみます。
なお、両方の堆肥には、EM菌・海藻濃縮エキス・カニ殻が配合されています。
EM菌は土中微生物の働きを活性化し、養分の分解と吸収を助けます。海藻エキスは微量要素を補給し、根張りや初期生育をサポートし、カニ殻に含まれるキチン質は土壌環境を整え、病害虫に強い健全な土づくりに役立ちます。
また、どちらの堆肥も完熟発酵されており、堆肥特有の強い臭いがほとんどありません。家庭菜園や住宅地の畑でも使いやすいのが特徴です。
鶏ふん堆肥「さざん華」のメリット・デメリット
メリット
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効きが早く、すぐに作物が反応する
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少量でも効果が出やすい
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葉物野菜の生育初期に向く
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追肥としても使いやすい
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窒素・りん・加里の三要素を含む肥料成分が濃い堆肥
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コスパは良い(価格が安い)
デメリット
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効きが強く、入れすぎると肥料焼けしやすい
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土壌改良効果は控えめ
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初心者は施用量の調整が難しい
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土作り使う場合、土を寝かせる期間が必要(2週間程度)
混合堆肥「華みずき」 のメリット・デメリット
メリット
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牛ふん含むため土がふかふかになりやすい
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りん酸・加里が多く、実もの野菜向き
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ゆっくり効くため失敗しにくい
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畝づくり・元肥に最適
デメリット
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即効性は期待できない
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追肥には不向き
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鶏ふんに比べると少し価格が高め
作物別おすすめ堆肥【葉物・根菜・実もの・土作り・追肥】
| 作物 | おすすめ堆肥 |
備考 |
|---|---|---|
| 葉物野菜(小松菜・水菜・ほうれん草) | 鶏ふん堆肥 | キャベツなど栽培期間が長い葉野菜は、元肥は混合堆肥で土を作り、追肥で鶏ふんを足すと良い |
| 根菜(大根・人参) | 混合堆肥 | 鶏ふんを根菜に使うと、未熟な成分に根が触れて『二股(又根)』の原因になりやすい |
| 実もの(トマト・キュウリ・カボチャ) | 混合堆肥 | 実付きを良くする『りん酸』が豊富なので、実もの野菜には特におすすめ |
| 土づくり・畝づくり | 混合堆肥 | |
| 追肥 | 鶏ふん堆肥(少量) |
家庭菜園では「併用」が一番おすすめ
実際の家庭菜園では、
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元肥・土づくり:混合堆肥
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生育途中の補助:鶏ふん堆肥を少量
という使い分けが、最も失敗が少なくなります。
特に大根やトマトなどは、最初に土をしっかり作っておくことで、後半の生育が安定します。
まとめ|畑に合うのはどちら?
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初心者・土づくり重視 → 混合堆肥
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安価で即効性・追肥目的 → 鶏ふん堆肥
どちらが「良い・悪い」ではなく、
使うタイミングと作物で選ぶことが大切です。
堆肥の特徴を理解して使い分けることで、家庭菜園の失敗はぐっと減らせます。