【家庭菜園 堆肥選び】コメリとナフコの牛糞堆肥を比較|同じ牛ふんでも“肥料寄り”と“土づくり寄り”で全然違った!
家庭菜園や畑の土づくりをしていると、「堆肥はどれを選べばいいのか?」と迷うことが多いです。
今回は、実際使用しているコメリで購入した牛糞堆肥「なの華」とナフコで購入した牛糞堆肥(黄色袋 グリン北九 牛ふん)の2種類を、表示成分をもとに比較し、畑に合うのはどちらかを解説します。
結果、同じ牛糞堆肥だと思って土づくりに使っていましたが、肥料成分やC/N比がかなり異なっていて驚きました。
実際に使ってみると、「肥料寄り」で野菜をグングン育てるタイプと、「土づくり寄り」でふかふかの土を作るタイプくらい性格が違っていました。
記事後半では、以前比較していた鶏ふん堆肥や混合堆肥との違いについても触れています。

完熟牛糞堆肥「なの華」(10kg/40L) 418円|コメリで購入
・原料:牛ふん
・内容量:10kg
・主な成分(現物あたり)
・窒素(N):2.80%
・りん酸(P):5.40%
・加里(K):6.20%
・C/N比:13.20


グリン北九 牛ふん(7kg/20L) 298円|ナフコで購入
・原料:牛ふん、オガグズ
・内容量:7kg
・主な成分
・窒素(N):0.65%
・りん酸(P):1.08%
・加里(K):0.92%
・C/N比:28.5


C/N比から見る「効き方」の違い
堆肥選びで重要なのがC/N比(炭素窒素比)です。
-
完熟牛糞堆肥「なの華」(C/N比 13.2)
→ 比較的分解が進んでおり、肥料効果を感じやすいタイプ -
グリン北九 牛ふん(C/N比 28.5)
→ 有機物が多く、土壌改良向きでゆるやかに効きやすいタイプ
つまり、「なの華」は肥料寄り、「グリン北九 牛ふん」は土づくり寄りという性格の違いがあります。
コメリ「なの華」 vs ナフコ「牛ふん」の牛糞堆肥メリット・デメリットを比較
コメリ「なの華」とナフコ「牛ふん」の牛糞堆肥のメリット・デメリットを比較してみます。
なお、なの華の堆肥には、EM菌・海藻濃縮エキス・カニ殻が配合されています。
肥料成分的には、牛糞堆肥「なの華」はかなり高成分です。一般的な牛糞堆肥より肥料分が多く、「有機肥料入り牛ふん」のような性格に近い堆肥です。
EM菌は土中微生物の働きをサポートするとされ、養分の分解や土壌環境づくりに役立つとされています。海藻エキスは微量要素を補給し、根張りや初期生育をサポートし、カニ殻に含まれるキチン質は 土壌環境を整え、病害虫に強い健全な土づくりに役立ちます。
また、どちらの堆肥も良く発酵されており、堆肥特有の強い臭いがほとんどありません。家庭菜園や住宅地の畑でも使いやすいのが特徴です。
牛糞堆肥「なの華」のメリット・デメリット
メリット
・肥料成分が高く、作物の反応が比較的早い
・少量でも肥効を感じやすい
・りん酸・加里が豊富で、果菜類の元肥にも向く
・追肥や元肥補助として使いやすい
・窒素・りん酸・加里の三要素を含む肥料寄りの牛ふん堆肥
・コスパは良い(価格が安い)
デメリット
・肥料成分が強めで、入れすぎると肥料過多の原因になりやすい
・一般的な低成分牛ふん堆肥と比べると、土壌改良目的の大量投入には向きにくい
・初心者は施用量の調整がやや難しい
・植え付け直前の大量施用は避け、1〜2週間ほど土になじませると安心
・窒素分も多いので入れすぎると葉ばかり茂る「葉ボケ」や肥料過多になりやすい
グリン北九・牛糞堆肥「牛ふん」のメリット・デメリット
メリット
・土壌をふかふかにする土壌改善効果が高い
・肥料成分が少なめで、土作り用途に使いやすい
・初心者でも施用量の調整がしやすい
・植え付け前の土作りに使いやすく、比較的扱いやすい
・コスパは良い(価格が安い)
デメリット
・肥料成分は控えめで、元肥や追肥は別途必要になりやすい
・即効性は弱く、肥料効果はゆるやか
・土作り中心の堆肥なので、単体では野菜の肥料不足になる場合がある
牛糞堆肥の使い分け【なの華 vs ナフコ牛ふん】
同じ「牛糞堆肥」でも性格はかなり違うので、作物や用途に合わせて使い分けると、家庭菜園の失敗も減らしやすいと感じました。
今育てているトマトは「なの華」を使って土づくりしているためか、数本ですが窒素過多気味になり、茎が太く葉が厚く硬めになっている株があります。
うちみたいに元肥(緩効性化成肥料)を別途投入するなら、ナフコ「牛ふん」で調整の方が便利なようには思います。
| 作物・用途 | おすすめ | 理由・特徴 |
|---|---|---|
| トマト | ナフコ「牛ふん」 | 肥料分が控えめで、葉ボケや樹勢過多になりにくく、 土作り中心で使いやすい |
| キュウリ | なの華 | 肥料食いのため、高めのリン酸・加里が生育や収量アップに向く |
| ナス・ピーマン | なの華 | 肥料を多く必要とする果菜類で、元肥補助として使いやすい |
| 葉物野菜 | なの華(少量) | 初期生育を促しやすいが、入れすぎると肥料過多になりやすい |
| 根菜(大根・人参) | ナフコ「牛ふん」 | 肥料分が穏やかで、又根や肥料焼けのリスクを抑えやすい |
| 土作り・畝作り | ナフコ「牛ふん」 | 土壌改良目的で大量投入しやすく、ふかふかの土を作りやすい |
| 追肥 | なの華(少量) | 肥料成分が高く、生育を見ながら少量追肥しやすい |
牛糞堆肥・鶏糞堆肥・混合堆肥の使い分け
以前比較していた、さざん華(鶏ふん)と華みずき(混合堆肥)も含めて、成分を比較すると以下になります。
一番バランスが良いのは華みずき(混合堆肥)で、肥料成分がほどよく、効きもややゆるやかなので使いやすく感じます。
グリン北九 牛ふんをベースに、元肥(緩効性化成肥料)で調整したり、肥料を多く必要とするナス・ピーマン・キュウリでは「なの華」を使い分けるのも良さそうです。
| 堆肥 | 窒素(N) | りん酸(P) | 加里(K) | C/N比 | 特徴・性格 |
|---|---|---|---|---|---|
| さざん華(鶏ふん) | 1.89 | 1.92 | 2.22 | 12.8 | 比較的即効性があり、肥料寄り |
| 華みずき(混合堆肥) | 2.00 | 4.50 | 3.60 | 17.3 | 緩やかな肥効+土づくりの万能型 |
| グリン北九 牛ふん | 0.65 | 1.08 | 0.92 | 28.5 | 土づくり・土壌改良向き |
| なの華(牛糞堆肥) | 2.80 | 5.40 | 6.20 | 13.2 | 高成分で肥料寄りの牛ふん堆肥 |
以前、さざん華(鶏ふん)と華みずき(混合堆肥)の比較や使い分け方を⏬️で詳しくまとめているので参考にされてください。
「なの華(牛糞堆肥)」は鶏糞堆肥「さざん華」を超える肥料分があるのか?
一般的な園芸の常識から見ると奇妙な逆転現象が起きています。
通常、肥料成分は「牛ふん < 鶏ふん」と言われることが多いですが、成分表を比較すると、今回比較した製品では、牛ふん堆肥である「なの華」の数値が、鶏ふん堆肥「さざん華」を上回る項目が多い結果になっていました。
どちらもパッケージに「現物あたり(水分を含んだ実際の製品の状態)」の含有量と明記されているため、純粋に「なの華」の成分が非常に濃いことを示しています。
この高い数値の理由は、徹底した発酵プロセスと、30%未満(29.90%)という水分の低さにあります。
一般的な牛ふん堆肥は水分が50〜60%ほど残っていることも多いですが、「なの華」はかなり乾燥・完熟が進んでいるため、成分が濃縮されたような数値になっているのが特徴です。
さらにカニ殻などの副資材も、この高い数値を後押ししていると考えられます。
ただ鶏糞に比べると、牛ふんは繊維質や有機物が多いため、ほぼ同じC/N比であっても、肥料成分は比較的ゆっくり穏やかに効きやすい傾向があります。
そのため、肥料を多く好み、長期間収穫が続くナス、キュウリ、ピーマン、キャベツなどには「なの華(牛糞堆肥)」が向いています。
一方で、成長の早い小松菜・水菜・ほうれん草などの葉物野菜は、初期からしっかり効き肥料切れを起こさない間に収穫できる「さざん華(鶏糞堆肥)」が良いという特徴があります。
また、すぐに効果を出したい追肥などの用途であれば、速効性のある「さざん華」を少量利用するのがおすすめです。
まとめ
堆肥の種類毎の違いや、同じ「牛糞堆肥」という種類でも、実際は「土づくり向き」なのか、「肥料寄り」なのかは、成分表を確認しないと肥料成分などの性格がかなり違いました。
家庭菜園では、作物の種類や元肥の量に合わせて、使う堆肥を選択するが大切だと感じています。
