トマトの病気予防と虫退治【殺虫剤と殺菌剤】
現在、自分が畑や庭の家庭菜園やバラを含む花類に使用している殺虫剤と殺菌剤です。
トマト栽培で病気や虫に悩まされることも多いので、使用方法や効能について整理しておきます。
基本的には自家製のストチュウ液もどきで殺菌や虫除けはやってるものの、昨年トマトには、萎凋病が発生してしまいました。
手持ちで除菌剤だとGFベンレート水和剤になりますが、使用時期も難しいですね。
なお農薬登録の作物分類でトマト(大玉)とミニトマトは区別されているため、各々に適応した農薬を使用する必要があります。
トマトに適応してもミニトマトに適応していない農薬もあります。
中玉トマトは、基本はトマト(大玉)に分類されます。厳密には3cm以上のトマトがトマト(大玉)扱いです。3cm以下のトマトがミニトマトの扱いです。
現在保持使用している殺虫剤 トマト・ミニトマトへの適用
現在保持使用している殺虫剤です。トマト、ミニトマトへの使用可否や使用方法をまとめています。
虫に関しては植え付け時にベニカXガード粒剤はデフォルトで使用している状態ですが、あとはストチュウ液もどきで基本は対応してます。
どうしようもなくなった時だけ農薬に頼っている状態です。
使用時は念の為、購入商品の適応表等を各自確認ください。
殺虫剤名 | 特徴 | 使用方法 | トマト使用方法 | ミニトマト使用方法 |
アディオン乳剤 | ・優れた残効性と特異な忌避作用 ・速効的ノックダウン効果あり ・広範囲の害虫に対して有効 ・有効成分:ペルメトリン |
散布 | ・2000倍から3000倍に希釈 ・収穫前日まで使用可能 ・3回以内の使用 ・アブラムシ類、オンシツコナジラミが適用害虫 |
・2000倍から3000倍に希釈 ・収穫前日まで使用可能 ・3回以内の使用 ・アブラムシ類、オンシツコナジラミが適用害虫 |
ネマトリンエース粒剤 | ・環境にやさしい接触型殺線虫剤 ・土壌微生物への影響も殆どない ・長期残効(通常、2~3ヶ月)を期待 ・有効成分:ホスチアゼート |
全面土壌混和 | ・15g~20g/平米 ・定植前 ・1回以内の使用 ・ネコブセンチュウが適用害虫 |
・15g~20g/平米 ・定植前 ・1回以内の使用 ・ネコブセンチュウが適用害虫 |
マラソン乳剤 | ・有機リン系殺虫剤 ・植物に浸透移行性があり、吸汁性害虫に効果あり ・残効が短い ・有効成分:マラソン |
散布 | ・2000倍から3000倍に希釈 ・収穫前日まで使用可能 ・5回以内の使用 ・アブラムシ類、ハダニ類が適用害虫 |
適応外 |
ベニカXガード 粒剤 | ・植付けで土に混ぜるだけで効果あり ・殺虫成分は根から吸収され、薬効が葉まで届く ・微生物(B.t.菌)の作用により植物の抵抗力を高め、丈夫に予防 ・有効成分:クロチアニジン・バチルス チューリンゲンシス菌の生芽胞及び産生結晶毒素 |
植穴処理土壌混和 株元散布 |
・10g/株 ・定植時 ・1回以内の使用 ・コナジラミ類が適用害虫 ・5g/株 |
・10g/株 ・定植時 ・1回以内の使用 ・コナジラミ類が適用害虫 ・5g/株 |
ベニカX乳剤 | ・害虫(アブラムシ、チャドクガなど)を防除 ・害虫をノックダウン効果が早い ・アブラムシに忌避作用 ・有効成分:ペルメトリン |
散布 | 適応外 | 適応外 |
現在保持使用している殺菌剤 トマト・ミニトマトへの適用
現在保持使用している殺菌剤です。トマト、ミニトマトへの使用可否や使用方法をまとめています。
2024年までは定期的にストチュウ液もどきを散布し対応し、病気発生時は対処療法で薬剤を使用していました。
なかなか高温多雨でトマトが病気にならないようにするのが難しいのでGFワイドヒッター顆粒水和剤を2025年から梅雨前に使ってみる予定にしています。
使用時は念の為、購入商品の適応表等を各自確認ください。
殺菌剤名 | 特徴 | 使用方法 | トマト使用方法等 | ミニトマト使用方法等 |
GFベンレート水和剤 | ・予防効果あり ・治療効果あり ・黒星病、うどんこ病に優れた効果 ・浸透移行作用あり ・成分:ベノミル |
灌注 散布 |
・1000倍に希釈 ・定植前から定植1ヶ月後まで使用可能 ・2回以内の使用 ・萎凋病に適用 ・2000倍に希釈 |
・1000倍に希釈 ・定植前から定植1ヶ月後まで使用可能 ・2回以内の使用 ・萎凋病に適用 2000倍に希釈 |
GFワイドヒッター顆粒水和剤 | ・予防効果あり ・治療効果あり ・べと病や疫病に対して優れた効果 ・浸達性があり降雨で有効成分が流れにくく、効果持続(トマトの疫病には散布21日後でも効果あり) ・成分:ベンチアバリカルブイソプロピル・TPN |
散布 散布 |
・1000倍に希釈 ・収穫前日まで使用可能 ・3回以内の使用 ・葉かび病に適用 ・1000倍から1500倍に希釈 |
・1500倍に希釈 ・収穫前日まで使用可能 ・2回以内の使用 ・疫病に適用 |
サプロール乳剤 | ・予防効果あり ・治療効果あり ・うどんこ病、さび病、黒星病に高い効果 ・成分:トリホリン |
散布 | ・1000倍に希釈 ・収穫前日まで使用可能 ・3回以内の使用 ・すすかび病、葉かび病に適用 |
適応外 |
ベニカX乳剤 | ・予防効果あり ・治療効果あり ・病気(うどんこ病)の防除 ・浸透移行作用あり ・殺虫効果もあり ・成分:ミクロブタニル |
散布 | 適応外 | 適応外 |